L'Empire des sens


阿部定事件を、元とした、1976年の日仏共同映画です。大島渚監督の映画の中でも性描写が激しいので、レンタルでの閲覧は困難です(T_T)

挿入曲 エリック・サティ/グノシエンヌ!

wikiより引用▼

逮捕

定は逮捕されると「私は彼を非常に愛していたので、彼の全てが欲しかった。私達は正式な夫婦ではなかったので、石田は他の女性から抱きしめられることもできた。私は彼を殺せば他のどんな女性も二度と彼に決して触ることができないと思い、彼を殺した…」なぜ石田の性器を切断したかは「私は彼の頭か体と一緒にいたかった。いつも彼の側にいるためにそれを持っていきたかった」と供述している。

二人が出会ってからの、始まってしまった!とでもいえる、熱烈な流れにのまれます。

初めて見た 五年前くらいのときは、吐き気のような胸の重さを感じました。こんな経験できやしないし、憧れない!こんな風に愛するなんて、何と幼稚なのか!あまりにストレートで我儘で、入り込めないのに見せられて、モヤモヤ。
しかし年月がたち、焼き付いた情景が忘れられなくて、反芻すること度々…笑

いい歳した大人が、いい歳した大人でいられないというのはなんと哀しく幸せなことなのでしょう!

松田さん演じる定は、愛された悦びで、どこまでも無邪気に身勝手な振る舞いをしますが、愛されることのこわさも内面に常に抱えています。
夢の中でひとりきり誰か探すシーンや、列車で吉の着物に鼻をうずめて匂いを確かめるシーンなど、恋する女の寂しさ、貪欲さも痛切に描かれています。



大島監督のフィルターを通して描かれる、ピュアな人々の熱は、私をひきずりこみ、寂しく、泣きたくなるような印を残していかれます。

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